生成AIに関わる公開特許ファミリー数の歴史的推移2014-2025

WIPO(World Intellectual Property Organization、世界知的所有権機関)のレポートによると、生成AIに関わる公開特許ファミリー(published patent families)数の歴史的推移は下記の通りである。


 トランスフォーマー・モデル(Transformer model)が発表された2017年から生成AIに関する特許が急速に増加し始め、ChatGPTが公開された2022年には特許ファミリーの数が1万を超えたことになる。
 また2024年-2025年の2カ年に公開された特許ファミリーの数が、2014-2023年の10年間の公開数を上回っている。

  • 引用に際して、文字を日本語化した。数値が公表されているのは、2024年の18,862、2025年の37,808のみである。。そのため引用グラフの作成に際して、数値が不明な2014年~2023年に関しては、ChatGPTによって元のグラフを解析した数値を用いた。
  • 特許を出願すると、日本では原則として出願から1年6ヶ月後に、その発明の内容が記載された書類(公開特許公報)が誰でも見られるようにインターネット等で公開される。世界中の多くの国で、同様に1年6ヶ月で公開されるルールが採用されている。そのように出願から一定時間が経過し、出願内容が公開された特許を、公開特許(published patent)と呼んでいる。
     そのように公開されるのは、下記二つの目的によるものである。
    1. どのような内容の特許出願が既になされているのかを、周知徹底することで、重複する研究や投資を防ぐためである。他の企業や研究者は、公開特許の内容を知ることで、それに重なる研究開発を避け、新しい技術の開発に進むことができる。
    2. 新しい技術のアイデアを世の中に広く共有することで、それをヒントにして新たな発明が促される。そうすることで、社会全体の技術レベルを向上させルことができる。
  • 公開特許(published patent)は、出願内容が公開された状態にある特許のことであり、出願内容が認められ特許権が成立した状態にある特許のことではない。
  • 一つの発明が複数国で特許出願される場合がある。そうした場合には、同じ発明を複数国への出願によって重複して数えないように処理する必要がある。特許ファミリーとは、同一または密接に関連する発明について複数の国・地域に出願された特許を、優先権関係などに基づいて一つの特許グループとしてまとめたものである。国ごとの出願を重複して数えることを避け、発明の件数に近い形で技術動向を把握するために利用される。
     なお特許ファミリーの中で最も早い公開年を特許ファミリーの公開年として扱っている。
  • 2014-2023年の10年間の公開数は、下記レポートによれば、54,358である。
    WIPO (2024) Global patenting and research in GenAI
    https://www.wipo.int/web-publications/patent-landscape-report-generative-artificial-intelligence-genai/en/2-global-patenting-and-research-in-genai.html

[出典]
WIPO (2026), Technology SPARK Report: Patent Trends Update in GenAI, Figure 1.
https://doi.org/10.34667/tind.60252
[原出典] WIPO, based on patent data from EconSight/IFI Claims, March 2026.

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